最終更新日 2004年 2月 22日 (日) 1:27 AM

Let's join us & ride on to the horizon.
バイクはエンジンの動力を後輪に伝達することによって前に進む。そのエンジンと後輪の間を繋げている大事な機構がクラッチだ。クラッチの操作はハンドル左側に付いているレバーで行うが、丁寧なクラッチ操作はスムースな発進停止のみならず、バイクの運転全般に良い結果をもたらすのだ。ここではクラッチの果たす役目をしっかり理解して、丁寧な操作を心がけるようにしよう。

半クラッチってなに?
クラッチとエンジンはガッチリとしたギアみたいなモノで直接繋がっているわけではない。クラッチと言う装置を介して繋がっている。半クラッチというのはエンジンの動力が半分くらい車輪に繋がっている状態の事をいうのだ。クラッチレバーを握るとエンジンと車輪は完全に分離される。レバーを徐々に戻すことによって動力を車輪に伝えてあげよう!繊細な速度調整を行う際にこの半クラッチは多用するからね!繋がる感覚を早めにマスターしよう!

クラッチが繋がる瞬間を見極めてスムースに発進しよう!
見極めると言っても実際に目で見て確認する訳じゃないよ!じゃあどこで判断するのかって?それは音だ!クラッチを繋げるときにエンジン音を注意して聞いてごらん?動力が繋がりはじめると明らかにエンジンの音が低く変化するから。この音の変化はエンジンが『クラッチが繋がりはじめましたよ〜』っていうサインなんだよね!この変化を見極める事ができれば、少々ラフに残りのクラッチを繋げても、バイクはスムースに加速していくよ!音の変化に注意してね!

ふらついちゃダメ!ハンドルから力を抜いて!静かに停止しよう!
バイクの状態が一番不安定なのは発進時である。この時にハンドルに下手な力を加えると、挙動が安定しなくてとても危険だ。ルーキーの皆さんに分かっていただきたいのは、バイクって構造的に自然とまっすぐ進むようにできているっていうこと。つまり君が怖がって変な力を加えない限り、バイクは間違いなくまっすぐ進むのだ!発進時にふらつくのは君が変な力をバイクに加えて、バイクの自然な動きを阻害しているということだ。バイクの事を信用して、安心して身体を預けるとふらつかずに発進できるよ!

正しい乗車姿勢で乗ってるかい?
正しい操作は正しい乗車姿勢があってこそ!背筋を伸ばして軽くハンドルに手を添える・・・って言うのは、あってるけど、間違っている。乗車姿勢は乗っているバイクの状態に応じて変化させるべき。加速時は僅かにへそを引いて、あごも軽く引き、加速Gに備えるべきだし、減速時も一緒。ニーグリップも加速、減速、コーナーリング時は必須だ。正しい操作は正しい乗車姿勢があってこそだからね!ちゃんとメリハリをつけて乗るようにしよう。

乗るバイクによって状態は違うということを認識しよう!
クラッチの繋がる位置は車両によって微妙に違う。ブレーキの利き具合もそうだ。これらに早く慣れることが、その時間帯の教習を有意義なモノにしてくれる。具体的にどうすれば良いか?というと、クラッチとブレーキレバーは、感覚が一番敏感な指の第一関節までの部分で操作するように心がけてくれ!フットブレーキもそう。一番感覚が敏感な右足のつま先で操作するようにして欲しい。そうすることによって、いち早くその車両の特性を把握することが可能になる。クソ握り・クソ踏みでは把握もへったくれもない。


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